
発射10秒前になって打ち上げのことに気がついてテレビをみた。おお、すごい。もくもくと湧き上がるのは騒音・耐熱対策の水蒸気だと知ってはいるけれどみとれてしまう。しばらく見ていると固体ロケットブースタが切り離されるのを見れたし、なんとあの茶色の外部燃料タンクからオービタが切り離されるところまで動画で見れた。すごい、NASAの大盤振る舞いだ。
今回、日本人のミッションスペシャリストが搭乗していることもあってニュースで取り上げられることが多いのもうれしい。ちなみに「Return To Flight」というミッション名がなんとなくスターウォーズを思い起こしたりして個人的にはツボである。NASA TVというライブストリーミングTVがあって変化してゆく地球をみれるのが楽しい。というわけで以下はNASAへのリンクです。
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今回はディスカバリーだったのか。
2005年2月28日のエントリ「痛いのです」で紹介したラップ療法を実験する機会に恵まれた。小さな傷ができたのは左手の親指の付け根あたり。切り傷ではなくて肉が薄く剥がれた傷。近くに絆創膏が無かったので血を抑えるためにサージカルテープを巻いていたんだけれど、ラップ療法を思い出したので治療方針変更。小さく切ったラップを傷に貼り付けその上からサージカルテープで止めた。
2日目になると黄色い液体が結構出てくる。今まではこの液体をふき取り傷を乾かすようにしていたのだけれど、ラップ療法ではこの液体が治癒の速度を速めるので重要なもの。ちゃんとした医療品ならば数日間貼ったままにできるらしいけれど、所詮はサージカルテープ。毎日風呂上りに取り替えた。黄色い液はなんというかちょっとくさいのだが膿とは違うし、腫れや痛みは特別無い。そして驚くべきことに毎夜傷をチェックすると自分が今まで認識した速度よりも明らかに早く傷が治っている。傷の表面は固まらないけれど、新しい細胞によってけずられた部分が作られているのが良くわかる。そして現在、カサブタになることなく以前と皺が変わることなく治ってしまった。さすがに表皮は再生していないけれど、あのうっとうしくてはがしたくなるカサブタ状態を経ずして治るのは自分の体でも驚きだった。これはかなりいいかも!自己責任でお試しあれ!
今聞いているのは、Stina Nordenstam [And She Closed Her Eyes]
彼女は目を閉じて、そして言った・・・
物理の授業で重力に関して学んだ時に興味深い実験を行った。それは人間の神経の伝達速度を求めるというもの。この実験は2人で行う。使うものは30センチの定規だけ。
1:実験者Aが定規を垂直にぶら下げる。(30センチ付近を持つ)
2:実験者Bはぶら下げられた定規の0センチに親指を合わせ、すぐに握れるようにする。
3:AはBに悟られないように握っている定規を放す。
4:Bは落下が始まったのを目で確認したらすぐに定規を握る。
このときBが何センチのところで定規を掴めたかによって神経の反応時間がわかる。
地球上で物体の落下距離はz=(1/2)gt^2で求められる。このときz(m)は距離、gは重力加速度9.8、tは時間(秒)である。20センチでつかめたらなば反応速度は0.202秒、15センチならば0.175秒程度。20センチ以内ならばまあ普通ということらしい。
落下するのを目で見て、脳が定規を掴むように命令を出し、筋肉が収縮して実際に定規を掴むまでの仕組み。数値で見るとなんだか実感が湧きます。この実験、一人でやっても意味がありません。落下し始めるタイミングを予想してしまうから。
今読んでいるのは、柳宗理 [デザイン]
大型本で作品集。解説などがないのは残念。大阪の樟葉に柳宗理デザインの歩道橋が(多分今でも)あります。
最近読んだ「やさしくわかる気象・天気の知識」と「完全図解 気象百科」の2冊は非常に有用な本だ。この2冊を読めば素人にとって天気や気象に関するほとんどの疑問が解決されるだろう。少なくとも僕は知りたかったことをいくつも知ることができた。
「なぜ台風の目ができるのか」低気圧の中心に向かって吹き込んでいる風がコリオリの力によって曲がる。この曲がりが遠心力を生み、渦の中心まで風がたどり着けずに台風の目となるのだと。だから中心はほぼ無風状態なのだと。なるほど。
「熱帯低気圧とはなにか」台風の勢力が弱まると熱帯低気圧に変化するのだが普通の低気圧とどう違うのだろうか。違いは明確。熱帯低気圧は暖気だけでできており、普通の低気圧は暖気と寒気によって構成されている。なるほど。
「コリオリと台風」コリオリの力はsinθ(θはシータです)に比例する。このときθは緯度。sin90°で最大値、sin0°で最小値の0。というわけで赤道付近ではコリオリの力が非常に弱く風は渦を巻かないので台風は発生しない。なるほど。
「台風の大きさは中心気圧ではなくて風速」天気予報で台風といえば中心気圧が今どのくらいかを伝えることが多い。しかし台風の「強さ」も「大きさ」も実は風力によって定義される。強さは最大風速で定義され、大きさは風速15m/s以上の半径によって定義される。中心気圧よりも風力とその範囲に気を配る方が、より正確に台風を知ることになるようだ。なるほど。
「正しいスコールの意味」スコールというと熱帯で発生する一時的な雨のように思われるけれど、正確には「急に強まって吹き、しばらく吹いて収まる強風」のこと。にわか雨や雷雨を伴う時もある。なるほど、伴う時もあるのか。
今聴いているのは、ドビュッシー [海]
コンセルトヘボウ、ハイティンク。好きな曲はしつこく聴きます。
一家に1冊「理科年表」は必要なものだと思う。もしかすると百科事典よりも役に立つのではないだろうか。単語の意味を調べるのはもはや造作のないことになっているが、理科年表には知られざる情報が眠っている。これ1冊あればトリビアが作り出せ続けるだろう。これがあれば夏休みの自由研究も2日で終わらせることが出来るだろう。
例えば「都道府県庁間の距離」がp617に載っている。長野-静岡186.7kmでありこれは石川-滋賀187.1kmと似た値。ふーん。
「物質の引火点」p403によればガソリンは-43℃以下、軽油50‐70℃、菜種油313‐320℃。なるほど、火のついているストーブに直接軽油を入れるのは非常に危ないということがよくわかる。また気象に関しての情報も豊富でかの土地はどんな気候なのだろう?というときに紐解けば雨量、平均気温をさっくりわかる。うーむおもしろい。寝る前に読むのにうってつけ。
この本のようにさまざまな理科分野の情報が一冊に網羅されている本は世界でも例がないのだという。まずは本屋で立読みしてみてください。
今読んでいるのは、丸善株式会社 [理科年表2005 国立天文台編]
今回は空気の話。透明だし軽いので普段意識しない。人間の体は水で出来ているという言葉は良く聞くけれど、空気が非常に重要だといわれるのはダイエットの時の有酸素運動の時と泳いでいる時くらいだろうか。人間の体をエンジンに例えると水はオイルで空気はガソリンかな。
この空気の重さは1Lで1.3g程。水は1Lで1000g。そして地表付近での空気の重さは1気圧(1atm、1013hPa)では1cm平方あたり1Kgなのだと。ちなみに人間の体には250Kg程度の空気がのっているらしい。これは圧力なので天井のある部屋でも屋外でも同じ値。そうなのかー空気って結構重いんだなあ。もちろん人間は1気圧の条件で生きてきたので、この状態で不自由を感じない体の作りになっているのは言うまでもない。空気もあなどれません。
今日読み終わったのは、トランボ [ジョニーは戦場へ行った]
今聴いているのは、中村 由利子 [私の騎士]
子供の頃、夕焼けを見て泣き出したことがあった。セミを取りに行って、4、5人いた仲間とはぐれて気づいたら一人ぼっちで、夕焼けで、僕は恐ろしいほど孤独だった。まるで天と地の間に僕一人しかいないような、そんな寂しさ。夕焼けは酷い位に綺麗で、赤と金色が入り交じって、あたり一面光っていた。 それなのに、その事を語る事のできる奴は、誰もいない。恐かった。寂しかった。僕は、どうしようもなく無力で、出来る事といったら、泣き出す事だけだった。今でも僕は、その日の事を夢に見る。ちょうどこんな風な夕焼けだったよ。
人間は情報の入力を視覚に頼っている生物といえるだろう。視覚の次は聴覚かな。触覚や嗅覚というものはちょっと優先度が低い。また百聞は一見にしかずという言葉もある。
さて今回の見えないものは放射線である。放射線というと原爆や原発を連想し非常に怖いものと思われるけれど、レントゲンでも浴びるしなにより宇宙からは宇宙線がやってくる。地球も放射性物質を含んでいるので地下に潜ると地上より放射線を浴びる。α線とかβ線とか色々あってそれぞれが特性をもっている。α<β<γの順番で透過力がアップする。α線は皮膚で遮られるがβ線は皮下数ミリまで達する。透過力が大きければ人間を突き抜ける。普通、目で見るには難しい物体のように思われるけれどずばり放射線を見れる装置がある。それが「拡散型霧箱」。確か関テレのミニ科学コーナーにあった。ここは入場無料なので扇町で暇があったらみるのもおもしろい。放射線(宇宙線)そのものを見るわけではなく、アルコールの飽和気体中に残る飛跡を見れるのだが。こんなものが体にぶつかっているのか、と少しは実感できるでしょう。
今読んでいるのは、トランボ [ジョニーは戦場へ行った]
これってWWIの話だったのか。WWIIかベトナム戦争だと思っていた。古典だったのか。
最近読み終えたのは「『環境リスク学 -不安の海の羅針盤』中西準子 日本評論社 2004.09.20」という本。おもしろいという評判を聞いていたのだが、なるほどやはりおもしろかった。
環境工学の専門家でり横浜国立大学の教授でもある著者の最終講義の載録から始まる。どのようにして環境問題を扱うようになったのか、環境問題を扱ううちにリスク評価に目覚める過程が非常におもしろいのである。 色々な危険を避けたいけれど、ガスマスクをつけて生活するわけにはいかない。だからリスク評価をして、効果のある対策をしていかなければいかない。主に環境対策と行政の行動を通してぶつかりながら学んでいく。なるほど、環境問題に関わらず意思決定の方法としてリスク評価は有効だろう。著者がそこまで見越してこの本を書いているのはさすが。
現在ではダイオキシンなど環境ホルモンは問題となっていない。該当物質が減ったのではなく、むしろ多少摂取したところで健康に問題がないことがわかったからである。このことを知らずに、「母乳はダイオキシン汚染の可能性があるから人工乳で育てよう」と考えることは虚しい。このような過ちを犯さないためにも、自らがリスク評価を理解しなくてはならないのだろう。
また環境工学時代にはただひたすら事実を追及していたが、リスク評価をするにあたり今度は不確定要素を扱うことになってしまった。このあたりは非常におもしろい。天気でも過去の天気や気候の変化は簡単に解説できても、未来の予報は難しく外れることも多い。けれど重要なのは過去の事例ではなくて、これからどうなるのかということ。この考えの応用範囲は広い。
専門書ではなく一般書だし、BSE、ダイオキシン、サルモネラ菌をはじめ貧困、騒音、魚を食べることなど日常のリスクを簡単ではあるが扱っている。避けれるリスクは全て避けるべきというゼロリスク論ではなく、どのリスクを選択し受け入れるかというのが不安な海で進むべき方向を示してくれる。
ちなみに日本における科学物質のリスクランキングは以下の通り。括弧内はそのリスクによる余命損失(寿命がどれほど短くなるか)です。
喫煙-全死因 (数年~十数年)
喫煙-肺ガン (370日)
受動喫煙 (120) 虚血性心疾患
ディーゼル粒子 (14)
受動喫煙 (12) 肺ガン
ラドン (9.9)
ホルムアルデヒド(1.3)
ダイオキシン類 (1.3)
カドミウム (0.87)
ヒ素 (0.62)
トルエン (0.31)
クロルピリホス (0.29)
ベンゼン (0.16)
メチル水銀 (0.12)
キシレン (0.075)
DDT類 (0.016)
クロルデン (0.009)
p104より抜粋。
ラドンは放射線の一種。カドミウムは米に含まれている。ヒ素は井戸水では注意が必要。クロルピリホスは害虫駆除剤。メチル水銀は水俣病の原因物質でありマグロや深海魚に多く含まれる。ちなみに着色料、保存料などの食品添加物はこれらよりももっとリスクは小さい。
今日読み終わった本は、中西準子 [環境リスク学]
というわけで非常におもしろかったです。
忘れないために書いておこう。地球は公転をしている。中心に太陽があるわけだがこの公転軌道は円ではなく楕円である。地球が太陽に1番接近するのは1月。逆にもっとも遠くなるのは7月。地球と太陽の距離は最大で7%も変化する。この変化は太陽放射の量にも影響を与えるのだが、ある本には気候に影響があると書いてあったけれど、ある本にはほとんど影響がないとかかれていた。どちらの本も間違いとはいえないから、両説あるというのをしった上で自分が納得できる方を信じればいいのだと思う。気候に影響は与えるけれど大きな影響は与えないということなのだろうね。
他にもおもしろいことがわかった。それはそれは天気予報の当たる確率について。気象庁オフィシャルでその名も「予報精度検証」。2004年の明日の天気があたる確率は90%弱という感じ。意外と高い。けれどこの数値はまず月によって違う。6月はちょっと低目かな。そして年によっても大きく違う。地方によって大きく異なるので全体の傾向を言ってもあまり意味がないかもしれない。降水確率については年々精度が上がっているようだけれどこれだけゆらぎが大きいとなあ、石原良純に文句もいいたくなるか。以下の表は「2004年天気予報の検証結果」より作成。
| 5時発表予報 降水の有無 | 17時発表予報 降水の有無 | ||||
| 今日 5-24時 | 明日 0-24時 | 今夜 17-24時 | 明日 0-24時 | 明後日 0-24時 | |
| 適中率 | 87 | 84 | 88 | 84 | 84 |
| 捕捉率 | 76 | 71 | 72 | 75 | 72 |
| 一致率 | 80 | 77 | 70 | 77 | 78 |
| 見逃し率 | 7 | 9 | 5 | 8 | 9 |
| 空振り率 | 7 | 7 | 7 | 8 | 8 |
「適中率」:総適中回数の全予報数に対する割合
「見逃し率」:「見逃し」回数の全予報数に対する割合
「見逃し」とは、予報が「降水なし」だったのに実況が「降水あり」となった場合
「空振り率」:「空振り」回数の全予報数に対する割合
「空振り」とは、予報が「降水あり」だったのに実況が「降水なし」となった場合
「捕捉率」:実況が「降水あり」となった場合だけを取り出して、そのうち予報が「降水あり」だった割合
「一致率」:予報が「降水あり」だった場合だけを取り出して、そのうち実況が「降水あり」となった割合
今聴いているのは、ラモー [プレリュード クラブザン作品集 第1集より]
雨の日にクラブザンの音はよくあうな。
比熱説(比熱とは物質1gを1K上昇させるために必要なエネルギー。水や地面は大きく、空気は小さい)とは太陽からの光(太陽放射)はまず地面や海洋を温める。そしてそれらが次に空気を温める。このタイムラグが1年間で見ると2ヶ月ずれるというもの。
放射説(放射とはエネルギーの移動のことであり2種類ある。太陽から地球に入る太陽放射と地球から出て行く地球放射である)とは気温の変化は太陽放射と地球放射のバランスで決まる。太陽放射>地球放射ならば気温が上がり、逆ならば下がる。この収支が逆転するのが2月と8月なのである、というもの。
不勉強なことに僕は放射に関して初めて知った。今までは比熱と熱伝導によって説明されてきたことを信じていたけど、冬至を過ぎて太陽放射が強くなっているのに気温が下がりつづける理由がいまいち納得できなかった。水や地面が温まりにくいといってもねえ。ヤカンの水をガスで温めるとき、温度が最高となるのは火を消してからタイムラグがあるというのか?と考え込んでしまったから。地球サイズでそう考えればそうかなあ。疑問が残るばかり。反対に放射説は分かりやすい。太陽放射は日が長いほど大きくなる。夏至の時に太陽放射が最大となり、冬至のときに最小となる。一方で地球放射は季節変化するのだろうか?うーんよく分からない。地球放射は比熱とも関係しているので季節による変化はするのだろう。そうして太陽放射と地球放射のバランスによって徐々に季節が変化していくんだろう。
色々読んで考えたけれどすぱっと解説している文章がなくて今でも確信が持てない。比熱も影響しているだろうけど、主原因は放射であると今回は認識するに至ったわけだがちょっと不安。だれか教えてください。
今日読み終わったのは、ペトロスキー [フォークの歯はなぜ4本になったか]
おもしろい本だった。著者は「形は機能に従う」という命題への反駁を散りばめている。しばらく前に読んだ、夏への扉と特許というつながりがあった。
今までだまされていたのかもしれない。今回、そう思うようになった。2月はもっとも寒い時期。しかし冬至を過ぎているから昼間は日に日に長くなっているし、夕方の明るさを実感している。今日の日の入りは17時45分だけれど冬至の頃より40分も長い。日差しは強く、長くなっているのに寒くなるってどういうことよ?と思って調べてみました。調べようと思ったのは、「地球は温まりにくくて冷めにくい」という通説に疑問を思ったからです。
まずは巷の状況をネットや本で調べました。本を読んで分かったのだけれど、このタイムラグの説明には2通りあった。それは「海洋や地表は温まりにくく冷めにくいからという比熱説」と「太陽放射と地球放射のバランスが原因という放射説」である。比熱説、放射説ともに僕の造語です。
「山口大学農学部教授の山本 晴彦」は「比熱説」の人。
「フジテレビの天気予報士の三井良浩」は「放射説」の人。
「TBSの天気予報士の森田正光」は「比熱説」。
「「気になる気象の話」の著者、能沢 源右衛門」は「比熱説」。
「「図解 気象の基礎知識」の著者、二宮 洸三」は「比熱説」。
「「百万人の天気教室」の著者、白木 正規」は記述無し。
比熱説の方が優勢だけれど、うーん怪しい。もっとも複雑な自然現象だから諸説入り乱れるのもわかるけど、主要因といえるものはないのだろうか。
個人的な考察は明日へ続く
今聴いているのは、Bjork [Pagan Poetry]
なんという曲だろう。この曲は体の中に眠っている凶暴性を呼び起こす。
自然は計算によってではなく無限小時間の中で無限回の修正を繰り返して帰納的にことを決めてゆく。法則から計算で演繹的に解に至る方法では届かないことが少なくない。
池澤 夏樹 「やがてヒトに与えられた時がみちて・・・・・・」p41より
数学というと日常生活では役にたたない学問の代表といわれがちだが、そうは思わない。本当に役にたたないのは道徳だろう。四則演算をはじめ、割合、二元一次方程式、三角関数、確率、積分、幾何など算数や数学は日常生活にあふれている。
高校時代に数学の証明問題で演繹法と帰納法を習った。演繹は一般的、普遍的命題の答えから個別的、特殊的命題の答えを導き出すことであり、帰納法はその逆。演繹法はスマートな感じがするし証明も簡単。公式や定理をあてはめるだけだから。一方で帰納法はいわば確率の問題に行き着くのでなんだかなあと思った記憶がある。
しかし冒頭に挙げた池澤夏樹の文のように自然はいつでも帰納的。後ろには演繹的法則が隠れているのだろうけれど、環境変数は常に変化して同じ条件は二度と起こらないのでど、んな時でも帰納的なのである。天気予報なんてその最たるものだろう。これを知っていれば天気予報が外れても腹は立たない。慣れ親しんだ土地では自分で変化を予測した方が精度が高いこともしばしば。
なるほど、実生活では演繹法だけでなく帰納法も有用だ。経験則っていうのも帰納法の代表ですね。
今日読み終わったのは、池澤 夏樹 [やがてヒトに与えられた時が満ちて・・・・・・]
図鑑、なんと胸の躍る響きだろう。そこには一人の専門家をはるかにしのぐ知識が記載されていることも珍しくなく読むものを別世界へと連れて行ってくれる。その世界から帰ってきたときには新たな知識を携えることになるのだから図鑑というものはすばらしい。子供時代、一連のセットになっていた図鑑のなかでよく読んだのは魚類、哺乳類、鳥類の図鑑であった。特に魚の図鑑は背表紙がボロボロになるまで読んだ。覚えているのはアジやマグロなど食べられる魚とサケやマスなど身近な淡水魚を何度も読んだことである。その当時を思い出してしまうほどおもしろい図鑑に出会った。しかも4冊も。高い本が多いので是非図書館で読んで下さい。
「絶滅した哺乳類たち」
冨田 幸光 (著), 伊藤 丙雄, 岡本 泰子
いやすごい。人間はがんばって進化したなあと自分で思うけれど、過去に絶滅してしまった哺乳類も独自の進化路線を進んでいたようだ。想像上の動物なんてまだまだ現実のレベルを超えていないのではないかと思うことしかり。みてみてこのものたちの姿を。ブロントテリウム、エラスモテリウム 、メガテリウム。不思議な気分です。かなり進化したであろう生物も今となっては絶滅種。人間もいつか絶滅するのだろうね。
リンク先トップページはこちら「巨大動物図鑑」
「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」
ドゥーガル・ディクソン (著), 今泉 吉典 (翻訳)
この本は人類が滅亡して長い時間が経つとどんな生物が進化するかというものを予想したもの。まあSFの世界だけれどありそうなのもいれば、うん?という生物も多い。図鑑はやっぱり現実に基づいている方がおもしろいね。解説も詳しくかかれているのだけれど、図鑑としては読めない。SFならば読めるけれどさ。哺乳類もがんばって進化しているけれど地球ってはやり昆虫の星だと思う。昆虫くらい小さいと重力の影響も小さくてすむので飛ぶことが容易だ。空気との相性もよいと思うし。でも小さいから知能が低いのか。
「世界海の百科図鑑―生態系・環境から地形・資源・保全まで」
ジョン・パーネット(著),川口 弘一 (翻訳), 平 啓介 (翻訳)
この本こそ文句なく図鑑!といえる情報量を持っている。写真やグラフ、図が多くてとてもおもしろい。世界海洋資源図には魚や海老、石油の小さなアイコンが描かれており楽しい。おお、海はなんて豊かなのだろう。波、干満、台風、津波、極海に関するかなり詳しい説明があって非常に読み応えがある。とてもお薦めです。干満のことは大体わかっていたのだけれど太陽の引力は月の引力にくらべて2/5程度だということを知った。そこまで小さいとは思わなかったよ。
「世界のかご文化図鑑―自然を編む民族の知恵と技術」
ブライアン センテンス (著), Bryan Sentance (原著), 福井 正子 (翻訳)
ふと手にとった本なのだが心惹かれた。アメリカにはトネリコの木を使ったカゴがあるのを知っていてそれを見たかったのだが、北欧やロシアのカバの樹皮を使ったカゴの美しさには惚れ惚れしてしまう。かごは南半球よりも北半球で発達しており、その地域にふんだんにある材料を使って作られている。手間がかかっているのだが、その手間をかけるほど便利なものだったのだろう。今ではきちんと作られたかごはダンボールやプラスチックに比べてだいぶ高級品になってしまったのが残念。著者が欧米人ということもあって日本の竹細工があまり紹介されていないもの残念。けれど非常におもしろ図鑑です。
今読んでいるのは、梨木香歩 [からくりからくさ]
これから先の文は、一つ前のエントリ「呪い」を読んでしまった人だけに読んでほしい文です。いいたいことはそれだけです。
さて、前回のエントリを読んだあなたは好奇心が旺盛ですね。それとも怖い話が好きなのでしょうか。長々と書きましたがあの話はまったくの創作です。そう簡単に呪いなんてあるわけないし、呪われたくもありません。
呪いということをもう少し考えてみましょう。安倍清明もいっているように呪いや呪縛とは関連付けがされているかどうかということ。自分の名前が時に自分自身よりもその人をあらわすことがあるように、実態のないものが意味を持つ。それを利用したのが呪い。
「水の滴る音は、そのひと音が死を少し近づける」
これはまったくのホラ話ですが、あなたは完全にこの話を忘れることはできない。人間は忘却という能力を備えているが、多くの場合自律的にその能力を発揮できない。
「水の滴る音は、そのひと音が死を少し近づける」
読めば読むほど意識に刻まれてしまう。
太陽の下でこの話を思い出すことはないでしょう。
しかし病院で点滴の管を滴り落ちる水滴を見ることはあるでしょう。山里の温泉で夜にふと目を覚ましたときに、わずかに流れる川の音を聞くかもしれません。急に暗い雲に襲われて夕立を雨宿りしているときの水音を聞いたことのある人は多いでしょう。
そうです、そんな時に限って思い出してしまうんですよ。人間の脳は。
「水の滴る音は、そのひと音が死を少し近づける」
水音1つに対して、7秒ほど死期が早まるのだと僕は聞きました。
暑い日が続きます。今日は呪いの話。
続く話は読むと生命に何らかの影響がある可能性があるという呪いです。
この呪いを祓う方法を僕は知りませんし、多分ないのでしょう。
怖い話ではないのですが、好きでない人は決して読まないで下さい。
この先を読むという行為は完全な自己責任の元に行ってください。
どうやら僕は呪われた。あなたにもわけてあげましょう
僕は神社へと続く山道を登っていた。舗装はされていないがコンクリートブロックで階段が築かれている。山の頂上付近に稲荷神社がある。そう、京都の伏見稲荷のように登山道は延々と鳥居がたっており、歩いている道は荒縄に白い和紙がついており結界の内側であることがわかる。
日が傾き始めた頃に登りはじめてしまったのを少し後悔するような森だった。先行する人がいるとわかったのは中年男性の整髪料の匂いを感じたから。ここでベトナム戦争の話を思い出した。亜熱帯のジャングルでアメリカ兵にとってもっとも身近な脅威は自然。そう小さな傷でも化膿させると命に関わる。だから清潔が何よりも大切。足を乾かし可能な限り風呂に入る。しかしベトナムに長くいる兵士は風呂で石けんを使わない。ベトコンは石けんの匂いを嗅ぎつけて待ち伏せするからだ。僕は中年男性のおかげでベトコンの気分だった。ということは彼はアメリカの新兵か。ここで殺人があってもそうそうは見つかりまい、そんな妄想をしていると中年夫婦は一人の僕に注意を傾けているのがわかる。若さを自慢しながら、そうそうに抜き去ることにした。
いくつもの鳥居といくつかの小さな社を通り越し、奥の院への最後の鳥居が見えた。最後の鳥居は石でできているなかなか重厚なものだった。ゴールが見えたことと、後ろに中年夫婦の気配がないから安心して休憩を取ろうと思った。
最後の鳥居をくぐった瞬間、声が聞えた。
「水・・お・・そ・し・・け・」
聞えたといっても鼓膜の外から聞えたのではなく、鼓膜の内側、そう耳の内側に直接響く声だった。突然のことで体が止まった。右足は境内に入り左足はまだ最後の階段を踏んでいる。無意識に耳を澄ませると確かな日本語が聞えた。「水の滴る音は、そのひと音が死を少し近づける」
鳥肌が立つのがわかった。
今日は何も聞えない、何も読めない。
最近知った知識を忘れぬように書き連ねよう。
原爆が投下された当時は75年は草木もはえないといわれていた広島。しかし今では中国地方唯一の政令指定都市として繁栄している。広島は放射能に汚染されていないのか?ほんとに大丈夫なのか?一度くらいはこんな疑問を持ったことでしょう。しかしほんとに大丈夫なのです。
詳しくはこちらのサイト放射能影響研究所 FAQを参考にしてください。
今だ立ち入り制限がされているチェルノブイリと比べても広島の原爆の規模はとても小さい。ウランの重量では1/200程度。放射性原子(セシウム134)の半減期が2年程度と非常に短いことも影響している。
さてもう一つは被爆量に関して。原爆投下時に広島にいた人はさぞかし大量の放射線を浴びたろうと思う人が多いと思う。爆心地付近の生存率は1%以下でありほとんどの人が即死している。今住んでいる場所は爆心地から2km程度の場所でこのあたりでの生存率は75%程度。ここまでくればだいぶ助かる人が増えたわけ。この時の被爆量は5mSv(ミリシーベルト)でありこの数値が被爆者か被爆者でないかの基準となる。この5mSVがどれくらいの値かというと・・・
大地や太陽からの被爆量は1年間で1~2mSV。
レントゲン検査での被爆量は1回当り、胃の集団検診で0.5mSV、断層写真では2.5mSV。
仕事で放射線物質を扱う人の許容量は1年間で20mSV。
どうです、こんな程度なのですよ。意外ではありませんか。ただし、追跡調査によって爆心地から2km程度の距離にいた人の平均被爆量は200mSVとなっているそうです。確かに投下後も放射性物質はしばらく漂っていたからねえ。もっと天文学的に大きな数字になるかと思ったけれど爆心地でも2の10乗だから1024倍。その程度のようです。
今聴いているのは、J.S.Bach[ナザレのイエス ヨハネの受難曲より]
勘違いというか思い込みというか何気なく記憶していたもので
正しい意味をふと知った時の驚きはなかなかのもの。
脳内記憶を訂正したものには
・「free market」が「flea market」だったこと。
通称フリマはflea(昆虫のノミ)の市場だったのか。昔は蚤の市といっていたね。
どうやら日本フリーマーケット協会がfreemarketとして広めたようだ(誤訳の
可能性も否定できない)。FREE MAEKET,FLEA MARKET,フリーマーケットはこの団体に
よって商標登録されているようだ。
・「万里の長城は月からみえる唯一の建造物」
どうやら月から(肉眼で)見える建造物はないようだ。ピラミッドも見えない。
宇宙からなら結構たくさんのものがみるのは毛利守の写真集をみればすぐにわかる。
・「お風呂の水を抜く時、南半球では時計回りの渦を巻く」
台風は北半球では反時計回り、南半球では時計回りの渦を巻く。
風呂の渦もこれと同じだ、という話を聞いたことがあると思う。これは間違い。
渦を巻くのは「コリオリの力(転向力)」のせいなのだがコリオリはある程度大きな
物体で無いと影響が出にくい。台風やフーコーの振り子など。風呂の渦くらいでは
コリオリの影響はみられないようだ。
あんまり関係がないのだがもう一つ。
中古屋のことを昔はセコハンと言っていた。second hand(中古)がそのままカナに
なったようだが、小学生の頃はセコイ店のことだと思っていた。中古ってなんかセコそうだから。
光メディアではあまりないがフロッピディスクにはブランド名がついていないノーブランドもの
が1990年代に流通していた。一流ブランドに比べ破格の安さだったので使った人は多いはず。
ノーブランドのことを略してノーブラという。あるとき、とある女性とPCの話でノーブラという
言葉を使ってしまった。その瞬間彼女の目が点になったのがわかった。
なんか軽く変態扱いされた気がする。説明したけれど信じてくれたのか疑問。
今聴いているのは、Stina Nordenstam[I See You Again]