July 31, 2005

楓 漢字からして涼しげだ

 紅葉(もみじ)というと秋の紅葉(こうよう)がつとに有名だけれども、夏の紅葉(もみじ)の美しさは特筆すべきものである。夏の紅葉(もみじ)はなぜ美しいのか。夏の紅葉(もみじ)はどこが美しいのか。

 楓の樹形はすらりとしていて、枝が多いけれども細いので華奢な印象がある。樹皮の色も淡いのでよりいっそう柔らかな感じがする。それに加えてあの葉色。緑茶のような涼しさをもった緑とあの形。葉っぱは5枚に分岐しており、薄いので光に透ける葉脈が見える。楓の葉の広げ方はきわめて特徴的で、隣の葉との重なり合いが最小となるように、上下の葉の重なりも最小となるように効率よく広がっている。木の下から見ると、柔らかな緑のドームのように見えるのが気持ちよい。

 葉が風にそよぎ、葉と葉から見える空の形も絶え間なく変化する。もしかしたら楓の見頃は秋ではなくて夏なのかもしれない。多くの人が紅葉(もみじ)だ紅葉(こうよう)だと騒ぐ前の静かな時期に、楓を愛でるのは悪くない。20050731.jpg





















今聞いているのは、ドビュッシー [版画より 塔]
演奏は小川典子。ドビュッシーのCDでは初めて日本人の演奏を聴く。うん、音の粒がそろっているのは評価できるが、音の響きという点ではもう少し。以前よく聞いていたパスカル ロジェは音の粒より響き重視の演奏だった。音の響きには柔らかいという観点があり、それと音の粒という反対の要素の両立が難しいところなのだが・・・

Posted by hidk at July 31, 2005 11:33 PM | TrackBack (1) | EDIT
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